佐竹彬作品

今日はあまりにもネタが無いので久し振りにこのカテゴリーを更新します。

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今回は佐竹彬さんのΦシリーズです。
Φシリーズは電撃文庫としては珍しいミステリーモノです。
（以下電撃の図書館より）
あらゆる物質が持つ情報を制御する能力―― “情報学”。
その唯一の教育機関＜パスカル＞に入学した朝倉渚は、ミステリアスで “φ＜ファイ＞” と呼ばれるクラスメイト・日阪道理に興味を抱く。
そんなある日、渚は学園で起こった殺人事件に巻き込まれる。
死体の第一発見者となった渚が遭遇する、数々の謎とすれ違い。
そして事件の容疑者として挙がってきたのは――!?

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「――“３”は境界の数。 つまり、我々は境界上に立つ３人ということだね」
＜彼女＞ の勅命を受けた三賢者は、静かに行動を開始する――。
学園で起こった殺人事件を解決して以来、奇妙な関係を続けている朝倉渚と日阪道理のふたりは、
クラスリーダーの勧めで情報学を使ったVRショウ“ファンタズム・タッチャブル”に参加することに……。
高度な技術を使った、音と光の演出に魅入られる参加者たち。
仮想と現実の境界が希薄になったそのとき、ふたりを巻き込んだ殺戮のゲームが再び幕を開ける！

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夏休み、情報学研究船＜ポルターレ・アクアム＞を見学していた朝倉渚の研究クラス。
だが、船体の上部に、まるで磔にされたような死体を発見する。

誰もが見ていたはずの場所で起こった殺人事件。
その状況は完全密室を彷彿させるが……。

外部とのネットワークを絶たれ、洋上の＜密室＞に閉じ込められたメンバーたちの運命は!?

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とまぁそんな感じの話です。

　1巻はその特殊な設定、つまり情報学についての説明のために非常に説明臭くて面倒な感じがしますが、後々の事を考えれば致し方無かったと言えるでしょう。
ちなみにここで簡単に説明すると、情報学とは、物体は全て情報を帯びているとし、その情報に自らの情報を接触させ、計算を行って情報を表す式を操ることで物体の性質などを変化させる技術です。例えば、物体を硬くして強化したり、光の屈折をリアルタイムで計算して迷彩をかけたりとか。
　2巻では、敵だということ意外何もわからない存在『彼女』が登場します。
　3巻では密室トリックの事件が起こりつつ、それと関与する形で彼女の正体、そして日阪道理の過去が語られます。個人的にはこの3巻が一番面白かったですね。
　ところでこの作品の第２の主役である日阪道理は、どうやら合気道などの武道を心得ているらしく、合気道をやっている人間としては結構気になる部分だったりしますし、直接的ではないにしろ日阪は命を狙われているために、常になのかはわかりませんが、３巻ではコートの背中部分に大きなナイフを隠していたりと武器マニアとしてもなんか嬉しい設定に。
　最後に、このシリーズはイラストもかなり気に入ってます。というわけで近い内にイラストレーターさんのサイトをリンクするかも知れません。