真面目な話

　今日はバスに乗って兵庫県内某所、まあ何と言うか山の方と言うか緑いっぱい自然MAXな方に行ってきました。
　どう都市化しようと都会になれない街・金沢市出身の１２Ｘ、三宮の街中よりこちらの方がしっくり来て落ち着きました。東京事変効果もあってバスの中から景色を見ながらうっとりしてしまうくらいでした。

　で、何をしに行ったのかと言うと真鍋純平(マナベスミヒラ)さんという刀鍛冶の方の工房を見学に行ったのでした。こう見えて真面目に刀鍛冶になりたいとか思っちゃってる１２Ｘ、就職活動―――の下準備みたいなものであった。
　バスは終着で下車。そこで電話連絡し、迎えに来てもらうことになっていた。連絡後、20～30分かかるとのことだったのでその間に昼食を摂ろうと目の前の郊外型ショッピングセンターへ。やっぱあの、ジャスコみたいな雰囲気が落ち着きますね。あぁ、田舎者。で、そこで食べたのが250円のチャーシュー丼。全体的に安かったとは言え、丼モノで250円というのは他を圧倒する安さであったと言える。まぁ、ご飯の上にチャーシュー２枚とネギと紅ショウガのせて醤油かけただけだったけど。

　工房ではお弟子さんが樋掻き作業をしている作業場でMacbookを見ながら色々と、例えば現代刀と古刀やその他との差についてとか、名品とは如何なる物かについてとか、そういうことを―――多分大まかに―――教えて頂きました。そういった鑑賞知識は今まで「本を読んでもわかるまい」と思って避けてきたことだったので非常に勉強になったし、それによって今後の方向性も定まり、大収穫でした。
　即ち、とにかく沢山の古名刀を見て自分が目指すところをはっきりさせること。鍛冶屋の見学に行くよりも、そちらを優先せねばまず話にならないのです。
　最後に15分ほど時間が空いた、と言うか俺が聞くべきことが尽きたので、「まぁ工場の中を見るなり○○君の話聞くなりしてな。」ということに。○○君というのは前述のお弟子さんで、現在こちらの工房の唯一のお弟子さんだそうです。彼は俺と同い年で、高校卒業後すぐに入門し、しかも上達がとても速いそうです。通常ある程度仕事を覚える1年くらいの間は月3万の食費を徴収するのがそちらの親方さんのやり方なのですが、彼はそれが僅か半年だったと言います。凄い。黙々と作業をする姿はとても格好良く映りました。しかも非常に話し易く、リラックスして色々と聞くことが出来、こちらもとても良い勉強になりました。
　ちなみに親方さんの話を聞いている時には、わざわざお茶と茶菓子まで出して頂きました。こちらも一応の礼儀のつもりで菓子など持参していたのですが、恐縮しまくり。しかもしかも！現代刀作家、つまり今の刀鍛冶の方々に関する資料を「平成20年 新作名刀展入賞作品集」と「日本刀の匠たち」の２冊も頂いてしまいました！大助かりですよ！

うあーもうモチベーション上がったような疲れたようなどうなるかわかんねーですよ俺ー。
まぁ、結果的には、やりますけどね、俺ね、うん………どうにか。