これぞ自転車沼

そんなわけで来月からロードバイクに、しかも「一番良いの」に乗れるようになるわけですが、既に俺の中には２台目への欲望が爆発せんばかりに溜まっているわけなのです。
　何故って、扱いも繊細なフルカーボンバイクは通勤に遊びにと乗り回すものではないのだ。
　確かに俺は『道具は酷使するもの』という意識を持ってはいるが、あくまで本来の用途に、である。トレーニングやイベントになら是非ともガンガン使っていきたいが、普段使いとは違う。
　そこで、ミドルグレードあたりで普段乗りに使えるロードも持つべきかな！などと思ってしまったと。これは大変選択肢が広いので数ヶ月前からあれも良いなこれも良いなと楽しい時間を過ごしてきて、その中で格好いいと思う機体は沢山あった。
　ペンナローラのRC-4（アクルクスは凄そうだけどそれじゃTIMEと同じ扱いになってしまう）、リドレーのフェニックスのブルーカラーも格好良い。スコットのフォイル40だってこの値段でFOILが買えるなら是非欲しいと思える。

　しかし今日、気付いてしまった。というか見つけてしまった。そしてこれは完全に惚れたと言っていいだろう。

ケルビムのRACERだ。





なんだこれは。美し過ぎるだろう。基本的には古風なスタイル、細身のクロモリである。特徴と言えば鮮やかなRED、古風な割にスローピングのトップチューブ、柔らかく曲がったシートステー、そしてLOOK675にも似た専用のステム。そんなところである。675という前例があるため、一番の特徴であろうこのステムも世界で唯一とか初めてとかではない。しかし、何故か675よりも圧倒的に美しい。

　古風にして先進的。未来的にしてクラシック。ノスタルジックにしてSFチック。ファンタジック且つファンタスティック。
完全に心を奪われた。
　・・・あぁ、このフレームにはカンパニョーロのコンポが相応しい。何だったらEPSというのもかなりアリだ。ホイールはどうだろう。参考写真のコリマがかなり似合っている。ディープリムは似合うだろうか…。
　もう完全に負けだ。支出が落ち着いたらなるべく早く資金を貯めて、フレームだけでも手に入れたい。およそ36万円。もう全くミドルグレードの値段じゃない。だけど構わない。俺は欲しい物しか要らないのだ。


はい、これが自転車沼にはまるということです。お分かり頂けたでしょうか。