許容できません。

何故でしょう？
何故理解することも許容することさえも出来ないのでしょう？
それはやはり無能だからでしょうか。

　合気道を始めて４年目に入っています。別に、向いていると思ったりはしませんでした。ただ、少なくとも部活でやっていたバドミントンよりは出来るようになるだろうとは思っていました。
　しかし、やはりというべきか、全くダメです。まだ、何一つ、初歩の初歩の基礎以前の所さえどうにもなっていなかったことに、今日になってようやく気付きました。遅すぎることは言うまでもないでしょう。
　合気道では、力押しで強引にやってはいけない、と言うか力を入れる必要が全く無いので力を抜くように、と言われます。今までも、なるべく力を入れずに済むようにと無駄に試行錯誤を続けてきましたが、今日、決定的な疑問に突き当たってしまったような気がしています。
　と言うのは、

力を抜いて、どうやって立っていればいいのか？

ということです。ただそこに突っ立っているだけでも脚の筋肉は緊張し、バランスをとるために筋力を使います。これをどうやって失くせば良いのでしょうか。
　きっと、ここは考えてはいけない部分と言うか、もはや屁理屈でしかないのでしょう。しかし、だからと言ってその問題を解決せぬまま無視して許容することは、とてもじゃないけど出来そうにありません。
　これを許容できるような高等な頭脳であれば友達の一人くらいいたかもしれません。少しばかり仲のいい相手というのは、一人か二人くらいはいます。しかしそれは友達ではありません、多分。多分と言うのは、わからないからです。

　友達とは何か。

それを理解するための完璧な説明、数学の公式や物理法則のような全世界共通の普遍的な不変の定義が思い浮かばないのです。お互いが友達だと思ってればそれで良い？そんなわけありません。もしＡとＢという二人がお互いに友達だと思っていたとして、しかし友達の定義がもし少しでも異なっていると、それが露呈したとき二人の関係は完全に破綻してしまうと思われます。そんな気まずさは御免です。だから、絶対に喰い違わない定義を理解していないうちは勝手に人のことを友達などというわけにはいかないのです。
　そりゃあ、最初からそんなこと言ってて友達がいなかったわけではありません。昔は友達だと思ってるやつもいました。でも、気付いてしまいましたからね。自分は友達って何か分かっていない、と。
　どうもこの感覚は、
らららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららら
ってずっと見てるとそれが文字に見えなくなってしまうのに似ています。それまで「ら」という、読んで、脳内で発音に変換できる文字だと思っていた物が、ただの曲線と直線が組み合わさった意味不明の形にしか見えなくなってしまったかのような。何故それがそう発音する形なのか、理解出来なくなってしまったかのような。しかも、それはそういうものだ、では納得できないのですから困ってしまうのです。幸い、文字に関してはどうにか許容できているのですけれど。

やはり、理解出来ないことを下手に考え、無駄に手を出してしまうのは好くないのでしょう。不安定になって鬱屈してしまいます。