文化祭一日目 ～開戦～

文化祭一日目でした。

　朝から俺はたこ焼きの生地作りに勤しんでいました。その際、予想外にも粉ふるいが異常に大変でした。
　何やらグラス上の器械のグリップを握ったり開いたりすることで中に入っている粉をふるいにかけるという作業なのですが、中ジョッキよりも小さいサイズのそのふるい一つで1.2kg×３袋をこなさなければならないのです。途中で一回り大きいサイズのふるいが導入されたものの、壊れていたようで全く役に立たず。
　アレのおかげでかなり握力のトレーニングが出来ました。明日もやることを考えると吐き気がしますが。

　そして10時ごろから「焼き」の方も行動開始。俺は焼き担当ではないので雑用モードでした。つまり俺全開、でしょうか？(さぁ)
　なんか理由は知りませんが、たこ焼きを焼けば焼くほど鉄板にくっつき焦げついて売り物にならないという緊急事態が起きていたようで始めの内は製作ペースが極めて遅かったのですが、だんだんそれなりに焼けるようになっていたようでした。しかしそれでも客の量に対する製作ペースは遅く、常に行列が出来ていました。並んでまで喰いたいか、たこ焼き。
　ところで今日は朝から雨が降っていたので、ほぼ屋外で営業していたウチのクラスの模擬店の前には簡易テントがはられ、校舎の谷間にはブルーシートが渡されていました。時折ブルーシートから大量の水が滝のように降ってきました。

　俺はやはり終始雑用とパシリに奔走していたわけですが、たまに隙を窺って食料調達。でもまともに食えたのはカレーだけ。いや、カレーも結構美味かったですよ。良い。自分のクラスのたこ焼きに関しては、焦げついて売り物にならなくて生ゴミになってしまうものをつまんでいました。充分喰えるのであまりにももったいない。焦げ付きの所為で、最終的にざっと2㎏以上のたこ焼きがお亡くなりになりました。原材料に申し訳なさ過ぎです。食べ物は大切に!!

　午後2時半、営業終了。片付け開始。すると、これまた何故か知りませんが今日使った材料を明日に持越しすることは出来ないらしく、今度は切り刻まれた大量のゆで蛸が犠牲になるハメに。冷蔵庫で保存すれば大丈夫だろうがぁっ!!た、食べ物は大切にっ!!!!
　で、俺はそんなもったいない蛸をそのまま放棄する気にはなれず、ちまちまつまんで喰いまくりました。他のクラスの人などにも勧めてみたところ、これが結構人気。

｢蛸うめぇ！蛸うめぇ！」

と好評。
しかしやはりボール半分の蛸はなくならず、最終的にボール4分の1程度のもの蛸様がお亡くなりに。生ゴミとして廃棄する瞬間、泣きそうな気持ちに囚われたのは言うまでもない。あんなに美味しいのに…。


次回　
文化祭二日目　～終焉～

---

そう言えば、何故かトリッピングコンタクトのリミックス版にはまってきてます。